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更新日時 03/09/15 20:31
本日のデータ
日付
9月12日
天気
曇時々晴
旅行日数
432日目
体調
良好
本日の移動
 倶知安町(羊蹄山登山)
走行距離
12.5 km   
現在地
北海道倶知安町
総走行距離
19474.0 km   
宿泊地
竜巻邸
今日の出費
食費
0 円    
宿泊費
0 円    
観光費
0 円    
雑費
0 円    
経費詳細

 




秋の訪れ
 ※コースタイム:登山口半月湖(11:40)〜6合目(13:50)〜羊蹄山山頂(16:10)〜休憩〜山頂発(17:00)〜登山口半月湖(21:30)


夜勤帰りの竜巻くんと乾杯


さらにはみんなで乾杯

 「カンパーイ!」、朝6時に夜勤から帰宅した竜巻くんをひでちゃんと共に早起きして迎え、そしてその労をねぎらうべく3人で乾杯!竜巻くんと話すのがもう楽しくて仕方がないだけに、ひでちゃんが呆れるほど朝から2人、お酒を飲み交わし、夜勤明けとは思えない元気で陽気な竜巻くんと、とても朝とは思えない雰囲気と中、3人楽しく語り合う。そして手にはコンビニ弁当。今、この倶知安でコンビニでバイトしながら頑張っている竜巻くんだけに、この弁当のお土産なのだ。そしてその数も半端ではなく、10食分以上という膨大な量である。テーブルいっぱいに広がる夢のような弁当に囲まれて、朝の時間をのんびりと、また、賑やかく過ごしていた。

 「竜巻博士に言わせれば台風は逸れますよ!」、そう昨日に断言していた竜巻くんではあったが、しかし、その予報は反し、一直線にこの北海道へと巨大台風は迫りつつあった。おかしいな・・・ と首をかしげる竜巻くんであったが、しかし、現実はやはり明日も、明後日も大荒れの予報。前からの予定では明日、この3人で羊蹄山へ登ろうと約束していたのだが、しかしこの悪天予報にどうしようかと皆、声は自然と重くなり、それぞれ仕事を休んでまで楽しみにし待っていた日だけにそのショックも大きい。どうしようか・・・ それが口癖のように時間はただ流れていった。

 今夕に出発して小屋で一泊し明日早朝、天気が荒れる前に下山してこようか、それとも予定をグッと延ばして15日の登山に変更しようかとも考えるのだが、しかし、どれもこれも難点ばかり、装備の増加、不足、さらには仕事の休みの都合、時間の都合と悩ませるばかりである。とんだ予想外のトラブルだと頭を悩まし、そして出した答えは、今日昼前からの日帰り強行登山である。帰路は間違いなく夜間歩行で、登山の常識に反しているだけに気はずっと進まなかったのだが、しかし、山自体迷う山でもなく、悪天よりはまだ楽であり楽しく、明日もみんな休みともあり、夜は安全にゆっくり下ってこれると言う余裕もある。そして私個人的には夜間歩行も、羊蹄山のような迷いにくい山だけに訓練にはちょうど良いとも考えてしまった。ただ登山初心者を2人抱えているだけにこの計画に迷いに迷ったのだが、みんなの元気にも後押しされ、こうして寝不足の私とひでちゃん、そして一睡もしてない不調ではあるが酒に酔い陽気な竜巻くんと遅い出発準備に取り掛かった。

 急遽決まったこの予定、ただでさえ遅れてしまった出発なのだが、その準備も予想よりも遅れ、出発はかなり遅くなってしまった10時半には登山開始できるだろうと思っていたのだが、ひでちゃんが準備のために一度、帰宅したり、さらにはいざ出発となっても、3台ある自転車は1台パンク・・・ 結局修理している時間もなく、1台は2人乗りでの登山口へのアタック!さらには出発後、その1台がさらにトラブル・・・ 結局、最後は歩いて登山口に向かうと言う有り様であり、このトラブル続きで登山出発時刻はもう昼になろうとしている11時40分であった。


でも、登山へ!(登山口)

 3人、ハイタッチを交わし気合を入れての登山開始!そして私は気合こそ入るが不安もやはりいっぱい。この強行予定にである。皆、体調があまりよくないだけになおさらであり、また、登山の常識を知っているだけにさらに胸は痛くなる日程でもあり、いつもなら、登山ですれ違い出会う人達も登山の内の楽しい時間なのだが、しかし、出会えば必ず「えっ?今から登るんですか?」と眉をひそめ言われるのが分かっているだけに人との出会いすら不安に感じる今日の出発であった。しかし、歩き始めれば3人、皆それぞれ気が合うだけに楽しい。会話も弾むのだが、しかし、1時間もすればさすがに息が上がりだし、汗は滝のように流れ出す。ペースは自然と遅れはじめるのだが、しかし、見下ろす倶知安の町並み、さらには目の前にこの羊蹄山に対峙するように聳えるアンヌプリを眺め、その美しさに疲れ忘れさせながら黙々と標高を稼いで行った。


よし!頑張るぞ!


見下ろす倶知安市街


アンヌプリを望む



頑張る竜巻くん


7合目にて

 しかし、疲労の色はさすがに色濃く出始める。ひでちゃんは完全にバテはじめ、夜勤明けの竜巻くんも同様、足を思うように進めだせない状態にまで疲労していた。そんな疲労を回復すべく7合目では大休止!時間と共にみんなにも笑顔が甦り、終いには竜巻くんが持ってきたホームビデオでアドリブ簡易ドラマさせ作る余裕振り♪笑みを取り戻し、山頂向けてまた歩み始めた。ちなみにこの時から、疲労濃くペースをグッと落としてしまっていたひでちゃんを心配し、ひでちゃんの荷物も私が受け持つことにした。ちなみに私だけは普段から登りなれてるお蔭だろう、疲れはほとんどなく、それどころか他の山に比べればハイキング気分である。この状態で荷物を2つ担ごうが実際にはそれほど苦になることはない。いや、苦どころかテントを担ぎ登ること思えばまだまだ軽く、そしてペースもゆっくりということもあり未だに体力的には快適ハイキング気分であった。しかし、これが功を奏し、この後、ひでちゃんはまたペースを取り戻し、そして、竜巻くんも大休止が良かったのか、足取りやや軽くなって山頂を目指し足を進めていった。

 山頂までもう一分張りという9合目辺りから、景色は一変し、まるで原色をそのまま塗り落としたような赤、黄色と染まる色とりどりの紅葉の世界が広がっていた。これには思わず声を上げてしまうほどで、私ももちちろん、この鮮やかさが意外だっただけに驚きも大きく思わず歓声を上げた。また、もう少し紅葉は先だと思っていたのだが、そこは紅葉真っ只中であり、秋の訪れをまさに実感するひと時であった。その花咲く紅葉に見せられ、さらには近づく山頂に足取りも自然と軽くなり足早になる。竜巻くんなどはもう、その嬉しさに視界から去るほどに登山道を駆け抜け、気付けばもう山頂登りつめている元気さでハシャギ、あの疲労に苦しんでいた姿が嘘のようであった。


おお!紅葉だぁ♪


最高の時期♪


羊蹄山・御鉢巡り



やったぜ山頂

 ちなみにその山頂とは、実はこの山頂をぽっかりと穴開く火口を巡る幾つかのピークのひとつであり本当の最高点ではない。そのことを話すとさすがにショックを受けながらも、しかし、そのあまりの景色の美しさに気負けはしない。いや、さらに力増すほど、その紅葉、さらに水墨画のような山々が連なる遠望、そしてお鉢を見れば足すくむほどの迫力誇る火口である。まさにそこは別世界、もう鼻歌唄いながら3人、最後は気持ちよくお鉢を巡りほんとうの最高点へと登り詰めた。

 苦労の末の登頂だけにその喜びは表現しがたいほど大きなものになっていた。私も体力面では余裕があったものの、しかし、常識を破った無謀な登山計画に対する不安、さらには2人を連れての計画である。この単独登山時にはない自分に襲う新たな不安が大きく、そのあまり大きさに押しつぶされそうになるほどでの登頂であっただけに、その嬉しさはもう言葉にできない。それが3人も揃っているだけに3倍嬉しく感じる。手を取り合い喜び、そして火口に向って「ヤッホー!!」と叫べは、この苦労全てが報われるほど声は反響し、その広がる反響がたくさんの歓声を浴びているようにも感じ、感動はさらに大きくなっていった。


西日が眩しいぜ


洞爺湖を望む


ほんとの山頂?♪



ひでちゃんも頑張る


火口も染まる

 視界も良好、洞爺湖はもちろん、遠くは室蘭は地球岬、内浦湾の先には駒ケ岳も望め、さらに一部では雲海と歓喜止まないまま17時、下山へと向った。その展望に3人、鼻歌も未だに耐えなかったが、しかし、すでに不安は襲い始めていた。闇である。分かっていたとはいえ、また、ここまでの登山、予定通りであるとは言え、やはり何があるか分からない夜の世界が刻々と迫りつつあるのに不安が襲う。薄暗くなり始める中、残りの御鉢めぐりを続けていくと、今までとは一変、道はやや高所感ある岩場の道へと変わり、馴れない2人にとってはかなりドキドキのルートであるが、しかし、それが逆に楽しそうでもあり、そんな変化ある登山道を満喫しながら、さらには燃える様に染まる紅葉に見惚れ何度も足を止めながら下山方向へゆっくり正確に足を踏み出していく。そんな御鉢巡りのときであった。人のことは全く言うことができないが、こんな日暮れ間近の時間にも関わらず、一人の登山者が目に入った。近づき聞いてみると、なんと私たちと同様、明日が大荒れになることから、今日無理して午後からの登山だということで、私たち意外にもこんな非常識とも言う人がいるのだと驚きもし、また、自分がこうして非常識と否定し続けた登山だけに、こうして同じような人と出会うと安心感が生まれ、あの心苦しさが和らぎゆとりも共に生まれた。さらにはもう1組、同様に登ってくる人がいるから驚く。嬉しいやら、非常識の人が多いものだと、自分のことながら悲しくもなり足を進め、このあとも紅葉に何度も足を止め魅せられながら山小屋方面へと降りていった。


燃える山々


火口斜面


紅葉一色


うわ〜!秋色!


綺麗〜!


ひでちゃん、竜巻君

 もう日も落ち、一気に暗くなり始める中、到着した山小屋、夏の時期は管理人いる有料避難小屋なのだが、そこで一休みしていると、そんな管理人さんがバタンと戸を顔を覗かせた。どう見ても眉をひそめ不快そうな顔を浮かべている。白髭のやや年配の方で、その第一声は「今日、泊るの?えっ!日帰り?!何考えてるの!常識を考えろ!」と怒鳴り散らして奥へと消えていった。自分が一番気にしている痛いことだけに胸が締め付けられ苦しくなるほど響く言葉であった。しかし、あまりのその剣幕に動揺すらするほどで、最後、「気をつけて帰りなさい!」 とも言うことなく、ただ怒鳴り散らし消えたおじさん、怒られるのは当たり前かもしれないが、しかし、温かみも何もない言い方にやや不快を覚えるだけの言葉でもあった。


夕焼けと倶知安

 空が薄っすらと夕日で染まりだし、そして町は夜景へと移り変わりつつあった。そんな他ではなかなか見ることの出来ない幻想的な景色を最後楽しみながら闇の世界へと落ちて行った。体力ももう皆限界に来ているだけに、また精神的にも追い込まれやすい暗闇だけに休憩を多くとりながらゆとりという気持ちを常に傍に置きながら、焦らず一歩一歩下っていく。ただ、何度もすべり転びもした。ただこれは暗闇のせいと言うよりも、足場の悪さが原因であり、今回に限ったことではないが、しかし、それが原因で被害が増大することはありえ、そんな不安と心配に襲われながらも、慎重に下っていく。焦るな、焦るなと自分に言い聞かせながら、標高を落としていくのだが、歩めど歩めど一向に登山口は見えてこない。ループ迷路に入ってしまったのかと不安になるほどであり、たまに目にする見覚えある木々や岩場にようやくホッとするものの、でもまたすぐにその暗闇から不安に襲われる。それを繰り返しながら必死で下っていく。そんな精神面の辛さ、そして疲労、2人はもう声を発する元気もないほど疲れ果て、竜巻くんは歩きながら睡魔に襲われるほどで、この登山を決断した私の不安は募るばかりであったが、しかし、今もほぼ予定通りの登山でもあった。あとはどれだけ焦らず歩くかということで、それを守り、ひたすら歩き通して、無事21時半、待ちに待った登山口へと下山した。その喜びはもう、あの表現し切れなかった山頂の喜び以上に、さらに大きなもので、ハイタッチを交わし暗闇の中、喜びを分かちあった。そしてその喜びがやみやまぬまま自転車にまたがり、そして月明かりに浮ぶ羊蹄山を何度も振り返りながら竜巻邸へと帰路についた。

 さすがにもうヘトヘト・・・ という状態にも関わらず夜はそれなりに盛り上がる。そう、もちろん登頂のお祝いの酒であり、また昨日、飲み交わすことが出来なかった3人での宴でもあであるだけに会話も盛り上がるのだが、しかし、やはり体力が付いて行かずに、まずは徹夜明けの竜巻くんがダウン・・・ しかし、私とひでちゃんは登山の終わった安堵感からか、意外に余裕で翌日の2時近くまで今日も飲み交わし、感動、涙ありの長い長い一日を終え就寝した。

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 ★今日のお食事♪
 ・朝食 :

コンビニ弁当

 ・昼食 : パン・おにぎり。菓子
 ・夕食 :

コンビニ弁当

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